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先生の役目

2014年 8月 27日

少し、思うことがあるので書いていきたいと思います。

お話を伺うと、
ピアノは好きだけれど、レッスンが辛い…
と言って、体験レッスンへ来られる方が増えています。

 
その原因の殆どが、
「練習してもしても、できなくて 先生に怒られる」
「宿題がしっかりやれていないと、先生に怒られる」 …

このようなお話を伺うたびに、
毎週どんな気持ちでレッスンへ通っているのだろうと、本当に胸が痛みます。

 
生徒が できないこと、やってこないこと に対して、
「どうして出来ないの!!?」 「なんでちゃんとやってこないの!!?」と責め、怒るのは、何の解決にもなりません。

それに、大きな声で怒鳴られたり、威圧的な態度で責められたりしたら…
生徒は萎縮してしまって、ピアノも弾けたものではないでしょう。

 
 
できないのはどうして?
 合理的な身体の使い方をしていないからかしら?
 姿勢?フォーム?力み?呼吸?…???
 指使いがおかしい??
 それとも、練習のやり方がよくないのかな?

 
お家での練習ができないのはどうして?
 練習のやり方がわかっていない?
 生徒の理解、実力以上の課題を与えているのかな?
 課題が多くて、生徒の許容範囲をオーバーしてしまっているのかも?
 それとも…???

 
どうしてできないのか? どうしてやってこられないのか? というのは、
先生が生徒の状況や生活スタイルなどをしっかり把握したうえで、
その理由や原因を正確に見極めなければいけません。

そして、改善するにはどうしたら良いのか。 どんな方法があるのか。
その生徒に合った解決策を提案して、適切なアドヴァイスを与えてあげる。

それが、本来の先生の役目だと思います。

 
生徒ができないこと、やってこられないことに苛立ちや怒りが込み上げてくるのは、

 先生自身がその生徒を上手く導いてあげられていなかったり…
 家での練習をやってこられるような指導ができていなかったり…
 教えてあげたい内容が、上手く伝えられていなかったり…

よ~く考えてみれば、先生自身に導因があるはず。
冷静になりさえすれば、イライラは自分自身に対しての感情だと気づきます。

 
それを、
生徒の責任にして怒りの矛先を向け、苦しめるのは、いかがなものでしょう。

 
ピアノや先生としての腕前や経歴、実績も大切ですが、
だれかに教える立場であるならば、人としての部分も同じくらい大切だと思うのです。

 
先生の態度やことばがけひとつで、生徒はどうにでも変わっていきます。

 
レッスンでは、抱えている悩みや疑問を解消していくことを生徒自信が楽しみながら取り組めるように…

そして、
たとえゆっくりでも、確実に進歩していることを生徒自信が感じられるように…

 
いつも、生徒の目線に立って考えることを忘れずに、
「生徒の楽しみや喜びのお手伝いをしてあげられるレッスン」のできる先生でありたいと思います。


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